「識名園」 世界遺産の庭園

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明治時代に訪れた外国人教師に「識名園は宝石をちりばめた箱庭だ」と言わしめたという識名園は、平成12年(2000)に「琉球王国のグスク及び関連遺産群」のひとつとして世界遺産に登録された。
 池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)庭園という日本庭園の様式を基本に設計されているが、園内に作られた石橋や六角堂などは中国風。異国の様式が混在すること、普通はアンバランスになって違和感があるものだが、現代にも受け継がれている沖縄の「チャンプルー(まぜこぜの意)」精神によって、琉球庭園というべき新しい美のかたちを生み出している。王家の人間か、冊封使の一行にしか使うことのできなかった特別な空間・識名園の魅力を余すことなく満喫してほしい。

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